Inkscapeで納品データを作成する方法〈SVGファイル〉


INKSCAPEで納品データを作成する方法を教えます。インクスケープで作ったロゴをクライアントに納品したいときなどに役立ちます。インクスケープで制作するグラフィックデザイナーにおすすめの内容です。


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納品データの作成手順


今回教えるインクスケープで納品データを作成する方法ですが、ベクター形式であるSVGで適切に保存する方法です。

顧客へロゴを納品する際は元データつまりベクター形式で納品することが求められます{alertInfo}


STEP1:余分なデザインを消す

まず、完成したデザイン以外の余分なデザインをすべて消してください。納品したいデザインだけを残します。

サイズは顧客の指定通り、もしくは幅1000pxにしておきます。ベクターなのでサイズを細かく気にする必要はありませんが、極端なサイズにするのはNGです。


STEP2:すべてパスになっているか確認


次に、デザイン全体をドラッグで囲みます。「パス」→「オブジェクトをパスへ」ですべてパスに変換します。図形やテキストをそのままにしちゃダメですよ。

ストロークを付けている場合は、全体を囲ってから「パス」→「ストロークをパスに変換」も追加で行います。

しっかりパス化できていれば、囲ったときに画面最下部に「〇個のパスオブジェクトが選択されています」と表示されるはずです。

補足:すべてのパスが不透明度100%になっているかの確認も忘れずに!{alertInfo}


STEP3:枠を設定する


枠を設定しても、データの受け取り側には枠が表示されないので安心してください。

枠を設定してあげるとインポートしたときにキャンバスのどこか見えないところにデザインが読み込まれてしまう問題を防げます。確証はないですが。

「ファイル」→「ドキュメントのプロパティ」→「枠」にチェックを入れたら「ページサイズをコンテンツに合わせて変更」のアイコンをクリック。

デザインの形に合わせた枠が出現していればOK。


STEP4:プレーンSVGで保存


「ファイル」→「名前を付けて保存」を開きます。上の画像のように、ファイル名を英語にし、ファイルの種類を必ずプレーンSVGに切り替えて保存します。

注意点としては、保存前にグループ化しないようにすることです。互換性に問題が発生する可能性があるので。

Inkscape SVGは他ソフトと互換性がないので納品する際は必ずプレーンSVGで保存することを忘れないでください{alertWarning}



最後に


以上、Inkscapeで納品データを作成する方法とSVGで適切に保存する方法を教えました。

今回教えたやり方は、納品時だけじゃなくAdobe Stockのようなフリー素材サイトに投稿する際にも使えるのでぜひ覚えて活用してください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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Natchan

ゲームが好きなグラフィックデザイナー。複数のサイトを運営中。子どもの頃からPCゲームで遊んでました。1番最初に遊んだのはSecond Life。デザインとは飽きない程度に関わっていくつもり。詳しくはこちら

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