村上隆先生が語る自分自身の掘り下げ方〈エロ本1500冊読め!?〉


村上隆×JP THE WAVYの対談動画が面白かったので記録しておきます。村上隆先生のような創造性・独創力が欲しいクリエイター、世界に通用するアーティストになりたい人におすすめの内容です。
Image Credit: Tokyo Art Beat

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村上隆が語る「自分の掘り下げ方」


この記事は、ポップカルチャーメディアKAI-YOUが企画した以下の参考動画を基に作成しました。めちゃくちゃ面白い対談動画なのでぜひみんな見てね。

参考動画:
村上隆 × JP THE WAVY 世界的アーティストになるための「仮説」

この動画で特に面白かった会話があって、というかブッ飛びすぎててあまり理解できなかったんですけど、とりあえず以下に引用しますね。※一部省略あり



Q:世界で闘うために必要なことは?

村上:自分の幼少期から今に至る事象・事件を掘り下げてくださいっていう。自分個人のストーリーは世界の中で唯一無二なんで真似は誰も出来ない。

でもそれってやっぱり現代社会の中でいくらソーシャルメディアで自分をさらけ出すようなことをしても、なかなか本質的な自分をさらけ出すのはみんな恥ずかしい。

それをさらけ出すと自分は壊れるという危機感から(普通は)さらけ出せないんですけど、それをさらけ出すことが、結果、世界中の人が理解してもらえることになるのかなと思ってます。

その被り物が欲しい

Q:自分を掘り下げる方法とは?

村上:現代美術始めたての頃にね、自分の好きな女性のタイプってよくわからないなと思って、古本屋へ行ってエロ本をすごい大量に1500冊くらい買ってきて、自分の好みと好みじゃないのを全部分けていって。

分けていったら、吊り目の女が好きとか、なんか身長は高い方がいいとか。あれ?!俺、メーテル症候群みたいな。

そう探って、自分の好みみたいなのを作品にまで昇華するのはどうなのかというときに、やっぱり自分も恥ずかしかったんで自分自身では出来ずに。

フィギュアのモデラーの人とコラボして、そのときには自分の好みをしっかりわかっていたから"ああしてください""こうしてください"としっかり言ったみたいな。



これ見ていて思ったのが、この掘り下げ方こそ誰にも真似できないよね。自身の潜在的な好みを知るためにエロ本を1500冊も買ったことがすごいけど、それ以上にそこまで追い込んで自分と向き合おうとすることが超人的だと思う。

自分の弱いところ、恥ずかしいところ、醜いところを積極的に探るのって普通なら抵抗を感じてしまうはず。凡人にはハードル高いよ!

それに、本質的な自分って何なんだろう。先生が言ってるのは、単にSNSで自分をさらけ出すような表面的なことではなく、もっと自分の根幹に近いものを見せろってことだよね。

自分にそんな大層な軸があるとは思えないけど、性癖を突き詰めていけば見えてくるのかな?私には難しすぎて理解できなかったけど、このインタビューを見ていて思い出した作品がある。

via hellandsun

それは、村上隆先生の代表作『マイ・ロンサム・カウボーイ』と『HIROPON』です。前者は精子、後者は母乳を武器にしたフィギュアです。精子の方は16億円で落札されたのでとても話題になりました。

これらを見て感じ取れるように、先生が言う「さらけ出す」ってこういうことなのかもしれないです。もはや言葉で説明できることではないので作品から吸収した方が早いしわかりやすいし、私にはそれしかできない。



最後に|永遠の課題


以上、村上隆先生が語る自分自身の掘り下げ方について語りました。

究極的に自分を掘り下げるって簡単に出来ることじゃないので、唯一無二の作品を生み出すために時間をかけて掘り下げていきたいところ。

一生クリエイターとして生きていくなら、それは永遠の課題になるかも。人の好みは移り変わるものだから。

誰かを真似したり、誰かに真似されるようなものしか作れない自分とはいつかおさらばしたいからね。一緒に悩みましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Natchan

ゲームが好きなグラフィックデザイナー。複数のサイトを運営中。子どもの頃からPCゲームで遊んでました。1番最初に遊んだのはSecond Life。デザインとは飽きない程度に関わっていくつもり。詳しくはこちら

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