After Effectsを始めてわかったこと〈ド素人が語る〉


After Effectsを始めてみてわかったことをド素人が語るコラムです。これからアフターエフェクツを始めたい人、モーショングラフィックやアニメーション制作に興味があるクリエイターなどにおすすめの内容です。
Image Credit: Freepik

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After Effectsを始めてわかった10のこと


Photoshopは5年目、Inkscapeは6年目。

単なるグラフィックデザインに飽きてきたので、アニメーションなら新鮮な気持ちで作れるだろうと思ってAfter Effectsを始めました。

普段からテレビCMやYouTubeの広告を見ながら「あれどうやって作ってるんだろ」「あれくらいなら自分でも出来そう」とぼんやり感じてたので実際にやってみることに。

以下、After Effectsを始めてわかったことをド素人が語ります。


1.文字が小さい

After EffectsのUI

起動して1番最初に気になったのは、文字の小ささ。すぐに設定画面を開いてみるも、文字を大きくする設定は見つからず。公式フォーラムを見る限り、インターフェースのフォントサイズを大きくする設定はないそうです。老眼の人にはきついかもしれません。

私がYouTubeの編集に利用するDaVinci Resolveでは文字が小さいと感じたことがなかったので、もう少し大きくしてほしい。



2.Photoshopとショートカットが違う

After Effectsを上手く使いこなす上で欠かせないのがショートカットによる操作。普段からフォトショップを扱う人は混乱するかもですが、AEとPSのショートカットは一部異なります。

例えば、PSで図形の大きさを変更する際はCtrl+Tを押しますが、AEの場合はそれをやるとテキストツールに切り替えられてしまいます。




3.マウスホイールを押せば画面を動かせる

これ初心者にしかわからない悩みだと思うんですけど、After Effectsはプレビュー画面が意図せず動きやすいんです。ここでいうプレビュー画面とは、いわゆるコンポジションパネルと呼ばれるものです。

赤く囲った部分がコンポジションパネル

コンポジションパネル上でスクロールしただけで画面が拡大されてしまうんですね。これが厄介で、自分が拡大したいところを拡大できずに悩んでいたところ、解決策を自力で発見!

マウスホイールを押すと、カーソルが手のひらに変わるので画面をつかめるようになります。なので、制作中に拡大したいところがあったらマウスホイールを押しながら画面を移動させればOK。すごく便利なので使ってね。



4.CCライブラリにAEPはアップロード不可

これドン引きしたんですけど、AEP形式だとクリエイティブクラウドに保存することができないんです。AEPとは、After Effects独自のファイル形式です。それがなぜかアップロードできない仕様。

だから、ファイルを保存しようとしても「Creative Cloudに保存」ボタンが出現しなくて困りました。仕方ないから、Creative Cloudアプリを開いて直接AEPデータをアップロードしようとしたところ"ファイルタイプがサポート対象外"という警告画面が表示されて初めて気づく。

After Effectsで作ったデータをCCライブラリで保存するには、MP4やWMV形式で書き出す必要があります{alertInfo}



5.FX consoleはマスト

すでにYouTubeでチュートリアル動画をたくさん見てきましたが、どんなチャンネルでも必ずと言っていいほど紹介されているプラグインがあります。それが『FX console』です。選択したレイヤーに指定したエフェクトを簡単に適用できる機能を実装できます。

無料なので必ずOSにインストールしてください。インストールできたら、AEを再起動すると導入されています。2024年4月時点では無料ですが、今後有料になる可能性もなくはないので早めにゲットしてください。



6.古いチュートリアルはやめとけ

YouTubeで"After Effects"と検索すると、いくつか解説してくれるチュートリアルが見つかりますが、基本的に2年以上前の動画は見なくて大丈夫です。

というのも、『Putti Monkey Wrench』という丁寧でわかりやすく解説してくれるチャンネルがあるのですが、途中からついていけなくなりました。そのチャンネルではとあるプラグインを導入している前提で動画が進みます。

そのプラグインは、動画公開時は無料配布されていたようですが、現在は99ドルの有料講座(しかも英語)を受講しないとダウンロードさせてもらえない仕様に変更されていました。

たった1つのプラグインにそんなお金出せないので途中から断念。もはや登録者数など関係ない、比較的新しい動画を参考にした方がいいです。

私のおすすめチャンネルは『animers』です{alertSuccess}



7.グラフィックソフトを扱える方が習得が早い

After Effectsで作るモーショングラフィックとは、結局はIllustratorなどのグラフィックソフトで行う作業のプロセス自体を映像化したものなんです。これ伝わるかな..。

先ほど紹介したチャンネルのこちらの動画を見てもらえるとわかりやすいんですが、パスを結合・分解・差分したりして、図形の形を変えていくこと自体がモーショングラフィックなんです。

これらの作業ってIllustratorの基本ですよね。なのでグラフィックソフトを扱える人はAfter Effectsを早く習得できます。いきなりAEじゃ不安な人は、まずIllustratorから始めてみてください。



8.カスタマーサポートが頼もしい

初心者は信じられないミスをするものです。調べてもわからなかったら、公式サポートに頼ってください。公式ページから営業時間内にチャットすれば、優しく丁寧に対応してもらえます。

私の場合、3秒のアニメーションを作るときにデュレーションを「3:00」に設定しなきゃいけないところを「0:03」にしていたせいでチュートリアルが進めず、問い合わせちゃいました。

カスタマーサポートの方から電話もらって、リモート操作ですぐに解決!恥ずかしいくらい初歩的なミスなのに終始親切に対応してもらえてありがたかったです。



9.毎日学ぶことが大事

平日だけでかまわないし、1日5分でもいいから毎日学ぶことが大事です。最初の内は、予想より操作が難しくて「もう週3でいいや」と思ってたんですけど、それだとよほど意志が強くない限り、練習を忘れちゃうんです。

なので今は1日も飛ばさず、平日は毎日少しでも練習しようと決めているので自然と学ぶのが習慣になりました。週2週3じゃなくて毎日一緒に学ぼうね!



10.ヴィジョンを見つければ続けられる

改めて言うけど、After Effectsは難しいです。Redditのスレッドを見てもわかる通り、このソフトを簡単に操作できる人なんてそうそういないはず。だから、ヴィジョンを見つける必要があるんです。



私のヴィジョンは原神のトレイラーです。上に載せた動画はAEを駆使して制作されています。いつかこんなハイレベルなアニメーションを作りたいと願って、今のところ挫折せずに練習を続けられています。

どんなアニメーションを作りたいのか、早い段階でヴィジョンを見つけておくのがおすすめです。ヴィジョンがあれば、今は苦手でもいずれ好きになれるかもしれないからね。

参考リンク:
以上、After Effectsを始めてわかったことをド素人が語りました。

私にとって新しいことをゼロから始めるのは正直きついです。出来るだけ苦労したくない。それでも、制作の幅を狭めるわけにはいきません。

よくよく考えてみると、こんな大変なソフトを扱える人は決して多くないから、もし良いアニメーションを作れるようになれたらクリエイターとしてすごく強みになると思う。

だから、一緒に苦しんで良いものを作りましょう!

Natchan

ゲームが好きなグラフィックデザイナー。複数のサイトを運営中。子どもの頃からPCゲームで遊んでました。1番最初に遊んだのはSecond Life。デザインとは飽きない程度に関わっていくつもり。詳しくはこちら

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