最初に言っておくと、平日なのに混雑していたのですべての展示品は見れていません。この記事では、筆者が面白いと感じた展示品のみ紹介します。
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『恐怖心展』の基本情報
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| 『恐怖心展』公式ポスター via X |
| イベント名 | 恐怖心展 |
|---|---|
| 会期 | 2025/07/18〜09/15 |
| 開催時間 | 11時〜20時 ※最終入場は閉館30分前 |
| 会場 | 渋谷BEAM4階 / BEAMギャラリー |
| 入場料 | 2,300円(税込) |
| チケット購入先 | ローチケ、チケットぴあ |
| 主催 | 株式会社闇ほか2社 |
| 備考 | ※トイレ、バリアフリー、ナレーションなし ※撮影可、グッズあり |
| 公式サイト | https://kyoufushin.com/ |
「恐怖心」あるもの・ことに対して、その人が生理的に感じる恐れや不安。単なる命の危険や苦痛を伴うものだけでなく、一見して恐怖の対象とは思えないものにも生じることがあります。これらの恐怖は、時に説明のつかない不合理さを伴います。恐怖心展では、「先端」「閉所」「視線」といった、様々なものに対して抱く「恐怖心」をテーマに、展示を行います。そこで展示される様々なものを通して、あなたの恐怖心に向き合うきっかけになれば幸いです。
『恐怖心展』で出会った多様な恐怖症
最初に、この展覧会ではこの世に存在する様々な恐怖症が展示品とともに紹介されていますが、それぞれ大きく4つのカテゴリーに分類されています。
- 存在に対する恐怖心-「そこにあるもの」がこわい
- 社会に対する恐怖心-「それをすること」がこわい
- 空間に対する恐怖心-「そこにいること」がこわい
- 概念に対する恐怖心-「こと」がこわい
本当はカテゴリー別に分けて解説したかったのですが、さすがに手間なので、ざっくり私が決めた順番で一挙に載せていきます。
先端に対する恐怖心
先端恐怖症の人が共通してここに飾られているものを怖がるわけではなく「この先端は大丈夫だけどこれはダメ」といった具合で個人差があるみたい。
視線に対する恐怖心
人前でスピーチとかプレゼンとかするの嫌いな人は結構多いと思うので、これもよくある恐怖症の一つだと思います。この映像の主人公は、自身の証明写真の視線さえ受け付けないという深刻な容態でした。
高所に対する恐怖心
その人はこのマンションの9階に数年間一人暮らししていましたが、エレベーターの点検により、やむおえず階段を降りることになった際、この光景を目にして恐怖心を自覚したそう。
そういえば以前、これらに似たような建造物の高所から撮影した写真をたくさん載せている写真家をインスタで見たことあります。人によってはアートに見えるのが面白いですよね。
風船に対する恐怖心
1.5mくらいの巨大風船が透明な板に囲まれて展示されていました。これ恐ろしいことに...展示中に割れたらしい。
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| via X |
当時のプロデューサー曰く、その映像がとてもテレビで放送できる映像ではなかったため、お蔵入りになったそうです。
水に対する恐怖心
天井から一滴ずつ垂れ落ちることで、数時間かけてコップの水が溢れるように設計された展示でした。私には現代アートにしか見えなかった。
毛髪に対する恐怖心
展示では小さなブラウン管テレビに、毛髪恐怖症の美容師が歯磨き中に口の中に入った髪の毛を見てパニックになる様子が映し出されています。
この映像は、バラエティ番組の再現ドラマとして放映される予定でしたが、これを見た複数のスタッフが著しく気分が悪くなったため放送が取り止めになったそう。
歯科に対する恐怖心
展示されているのは、都内の大学生が抜歯を伴う治療の後に持ち帰った永久歯です。どう見ても虫歯ですよね。
これを見た彼の妹が、ものすごく強い拒否反応を示したそうです。実際、クローズアップ写真を撮影中に私自身も少し気分が悪くなりました。
病院に対する恐怖心
この展示物を提供した女性の父親が、田舎の実家で小さな病院を営む医者でした。使用済みのアルコールや、薬品の匂いがついた脱脂綿が食卓のゴミ箱に捨てられていて、好きな食べ物の味さえ分からなかったそう。
未だに病院の匂いが苦手で、付き添いで待合室に入っただけでも軽くえずいてしまうほどの容態だそうです。
老化に対する恐怖心
展示品は、地方の銀行員として働く29歳の男性が提供した老化防止のサプリメントや薬剤です。
「若作り」はそれだけにとどまらず、次第に「若返り脳波」「細胞若返り促進剤」といった怪しい製品やサービスにも手を出すようになったと言います。
「自分が老害になったら殺してくれ」「もっと若々しくないとダメだ」が彼の口癖だそうです。年を取ることを認めたくない気持ちはわかります。
死という概念に対する恐怖心。身近な人の死、死体との遭遇などが恐怖の間接的な原因となっていることが多い。
展示品は、死の恐怖を記した個人ブログの記事を印刷したものです。「そのまま起きれなくなったらどうしよう」という不安から寝るのでさえ怖いという深刻な容態です。
個人的には、死の恐怖って比較的健全な恐怖症なのかなと思っています。死を恐れない人の方が私は怖いです。
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睡眠中にみる「夢」に対する恐怖心。夢を見ること、眠ることに恐怖を覚えます。夢が現実に悪影響を及ぼすのではという懸念から就寝を回避しようとする傾向があります。
展示品は、地方公務員の男性が学生の頃に4年間つけていた夢日記のうち、2年8カ月が経過した時点のページです。全部で3ページ展示されています。
「自分が老害になったら殺してくれ」「もっと若々しくないとダメだ」が彼の口癖だそうです。年を取ることを認めたくない気持ちはわかります。
死に対する恐怖心
展示品は、死の恐怖を記した個人ブログの記事を印刷したものです。「そのまま起きれなくなったらどうしよう」という不安から寝るのでさえ怖いという深刻な容態です。
個人的には、死の恐怖って比較的健全な恐怖症なのかなと思っています。死を恐れない人の方が私は怖いです。
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夢に対する恐怖心
展示品は、地方公務員の男性が学生の頃に4年間つけていた夢日記のうち、2年8カ月が経過した時点のページです。全部で3ページ展示されています。
この人はある時から悪夢や明晰夢を見るようになり、就寝すること自体に恐怖を抱くようになったと言います。
これを見て思い出したのですが、子どもの頃に読んだ明晰夢を解説した本に「夢日記をつけると気が狂うからやめとけ」みたいな記述があった記憶が...
臭気に対する恐怖心
展示品は、臭気測定器と個人ブログの記事。とある個人ブロガーは、自らの臭気が与える悪影響を説いており、匂いを絶つためのあらゆる方法を試していたそう。
そのブログには「朝起きたら40~50分入浴すること」「おすすめの口臭測定器や個人輸入方法」といった記事が載せられていました。
鏡に対する恐怖心
展示品には、廃墟にありそうな古い鏡がたくさんありました。画像に載せた以外に、辺りにたくさん割れた鏡や壊れた鏡が乱雑に飾られていました。
そのほかにブラウン管テレビから映像が流れていました。封じられた鏡がたくさんある廃墟みたいに暗い屋敷を、ひどく取り乱した男性が歩き回っている様子でした。
この映像は、とある映画ライターの女性が2000年代にフリマで入手したVHSテープです。タイトルは『鏡よ鏡』。出品者も出所を知らなかったそう。
汚れに対する恐怖心
展示品は、民家の畳です。進学を機に安いアパートを探していた大学生が、築古のアパートへ内見したときに見たのが、ひどく汚損した黒い畳でした。その家は当時、畳の張替えが済んでいなかったのです。
結局別のアパートを選びましたが、黒い畳を見て以来、自宅の些細な汚れにも不安を感じるようになったとのこと。
余談ですが、これは通路に置かれていたので踏んでいい展示物なのですが、私の隣にいた女子高生が「畳を土足で踏みたくない」と頑なに拒否していました。私は、汚れがひどすぎて踏むことさえ嫌でした。
着ぐるみに対する恐怖心
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| via X |
展示品は、小学校教員の女性が幼少期に着ぐるみと撮影した写真と、そのピンクのうさぎの朽ちた着ぐるみです。
彼女の母曰く、撮影後に彼女は火が付いたように泣き出したとのこと。現在でも着ぐるみや等身大の人形に底知れぬ恐怖を感じてしまうそう。
ノスタルジーに対する恐怖心
展示品は、廃棄された遊具です。○○県○○○群(黒塗りされていた)の公園にあったうさぎとくまさんの遊具。
定年退職による数十年ぶりに帰省した男性はこの遊具を見て、次のように語りました。中略して載せます。
「あの遊具は子どもの頃からありました。撤去するとなって、何十年ぶりに見たんですが、全然懐かしいと思えなかったんですよ。汚いな、ていうのが最初の感想です。
子どもの頃の記憶と全然違ってた。自分が作り変えられるみたいな、すごく変な感覚がしました。それがきっかけでなんとなく怖くなったんです。そういう懐かしいもの全般が。
昔の良い思い出が、突然、全然違うものになったらどうしようって」。きっとこの恐怖症の人は、きれいだったものが朽ちていくことに耐えられないのだと思います。
人形に対する合理的な根拠を超えた恐怖心。幼少期の経験や文化的背景に加えて「不気味の谷現象」が関与していると考えられています。
当時中学生だった男性が、友人と遊び半分で忍び込んだ廃墟にて大量の首のないひな人形を目にします。それで逆に、あらゆる人形の顔がダメになってしまったということです。
人前で他者から否定的な評価を受けること、対人場面そのものに対する恐怖心。ちなみに、治療が必要なほど症状が重い対人恐怖症の発症が世界的にも日本が圧倒的に多いらしいです。
展示品は、実際に設置されていた、集合住宅の郵便ポストです。大家曰く、そこには一人暮らしの男性が住んでいましたが、入居時を含めて一度も顔を見たことがなかったそう。
昔の良い思い出が、突然、全然違うものになったらどうしようって」。きっとこの恐怖症の人は、きれいだったものが朽ちていくことに耐えられないのだと思います。
人形に対する恐怖心
当時中学生だった男性が、友人と遊び半分で忍び込んだ廃墟にて大量の首のないひな人形を目にします。それで逆に、あらゆる人形の顔がダメになってしまったということです。
対人場面に対する恐怖心
展示品は、実際に設置されていた、集合住宅の郵便ポストです。大家曰く、そこには一人暮らしの男性が住んでいましたが、入居時を含めて一度も顔を見たことがなかったそう。
その入居者はある時から音信不通になり、何もかも残して失踪しました。入居者の家に残った所有者のいない物が本展に寄贈されています。
嘔吐することへの極度の嫌悪感や恐怖心。人前で嘔吐すること、吐き気を感じている状態など「吐くかもしれない」という予期不安から恐怖が生じます。
展示品は、無心でご飯を口に運ぶ女性の映像です。とある学生の女性が、姉の部屋で不可解な音が聞こえたので覗くと、そこには...
カメラの前に大量のジャンクフードとスイーツを広げ、黙々と胃に押し込む姉がいました。部屋の床はバケツだらけで、深呼吸をして我慢しながら咀嚼を続ける姉の姿にショックを受けたそうです。
密室や狭い空間に対する恐怖心。閉ざされた空間における「そこから出られない」という認知が増幅し、耐えられないほどのパニック状態に陥ります。
展示品は、大学生YouTuber(現在は活動停止)が投稿した動画『【閲覧注意】じゃんけんで負けた友達を生き埋めにしたらヤバすぎた...【絶叫】』です。
この映像が、個人的にあまりにショッキングで撮影できなかったです。閉じ込められた人が激しく取り乱して大声を上げているのに、生き埋めにした人たちがすぐに助けようとしなくて...
嘔吐に対する恐怖心
展示品は、無心でご飯を口に運ぶ女性の映像です。とある学生の女性が、姉の部屋で不可解な音が聞こえたので覗くと、そこには...
カメラの前に大量のジャンクフードとスイーツを広げ、黙々と胃に押し込む姉がいました。部屋の床はバケツだらけで、深呼吸をして我慢しながら咀嚼を続ける姉の姿にショックを受けたそうです。
閉所に対する恐怖心
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| via X |
展示品は、大学生YouTuber(現在は活動停止)が投稿した動画『【閲覧注意】じゃんけんで負けた友達を生き埋めにしたらヤバすぎた...【絶叫】』です。
この映像が、個人的にあまりにショッキングで撮影できなかったです。閉じ込められた人が激しく取り乱して大声を上げているのに、生き埋めにした人たちがすぐに助けようとしなくて...
不快とかのレベルではなく、見ていて胸が苦しくなりました。トラウマになるので子どもに絶対見せてはいけない映像です。
以上、『恐怖心展』を観てきたレビューでした。最後にいくつか余談です。
この展覧会には隠し要素がちりばめられていて、説明書きのない小さなメモが隅に落ちています。地面を撮っている人をみかけなかったら気づけなかった。メモには、自死をする女性の覚悟が綴られていました。
それと、会場の出口付近に100円で回せるガチャがあります。中にはくしゃくしゃの紙が入っています。私のは例の夢日記でした。カプセルは返却しないとダメです。
あとこれ話そうか迷ったのですが、会場にエレベーターで着くと目の前に公式ポスターが設置されています。そのポスターをぜひ撮影してみてください。
...私はそれで心霊写真が撮れました。
あとで画像を見返したら、ガラスケースに反射した自分の顔が別人にすり替わっていました。大きく口を開けたこけしのような顔をした女性でした。私は撮影中に口を開けません。
"まるで別人のよう"ではなく完全に別人の顔です。首から下は間違いなく私ですが。家族や友人に見せたら、ひどく気味悪がられました。自分でも見たくないので、あの忌々しい写真を消したいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
余談
以上、『恐怖心展』を観てきたレビューでした。最後にいくつか余談です。
この展覧会には隠し要素がちりばめられていて、説明書きのない小さなメモが隅に落ちています。地面を撮っている人をみかけなかったら気づけなかった。メモには、自死をする女性の覚悟が綴られていました。
それと、会場の出口付近に100円で回せるガチャがあります。中にはくしゃくしゃの紙が入っています。私のは例の夢日記でした。カプセルは返却しないとダメです。
あとこれ話そうか迷ったのですが、会場にエレベーターで着くと目の前に公式ポスターが設置されています。そのポスターをぜひ撮影してみてください。
...私はそれで心霊写真が撮れました。
あとで画像を見返したら、ガラスケースに反射した自分の顔が別人にすり替わっていました。大きく口を開けたこけしのような顔をした女性でした。私は撮影中に口を開けません。
"まるで別人のよう"ではなく完全に別人の顔です。首から下は間違いなく私ですが。家族や友人に見せたら、ひどく気味悪がられました。自分でも見たくないので、あの忌々しい写真を消したいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。





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