すべてのグラフィックデザイナーが読むべき本10冊



グラフィックデザインをより深く知るためにすべてのグラフィックデザイナーが読むべき本を10冊紹介します。デザインを学び始めた初心者からデザインスキルをさらに向上させたい中級者まで、何度でも読み返して繰り返し学べる本を厳選しました。

新しいアイディアとインスピレーションを得るきっかけ作りの役に立てれば嬉しいです。


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グラフィックデザイン本を選ぶ基準



世の中に発売されているデザイン本の総数はざっくり数千冊以上と膨大です。その中から以下の基準をベースにしてグラフィックデザイナー向けの本を厳選しました。


わかりやすく最後まで読める内容になっているか

図解やロゴの見本が十分に使われているか

生涯実践的に使えるデザインテクニックを発見できるか

流行やトレンドに左右されないデザインが学べるか


今回紹介するすべての本が上記の基準を完璧に満たしているわけではありませんが、グラフィックデザイナーなら誰しもデザインの仕事をしているうえで悩むことが多々あると思います。


デザインするのが楽しくなくなってしまったとき

他人の作品がすごすぎて自信を無くしてしまったとき

自分が何をデザインしたいのかわからなくなったとき

オリジナリティを求めすぎて苦しくなってしまったとき


このようなときに自分を助けてくれる、あるいは道しるべとなってくれる、そんな本を選びました。ぜひ10冊すべて読んでください。




グラフィックデザイナーに読んでほしい本10冊



ロゴデザインの教科書


ロゴデザインの教科書』は、たくさんあるロゴデザイン本の中で最も知名度がある本の1つです。ロゴデザインを学ぶ上で必要不可欠となる1冊です。

私はロゴデザインのスキルを顧客と取引していく段階で自己流+叩き上げで身に着けてきましたが、この本を最初の段階で読んでいればより早くスキルアップできたのかなと少し後悔。有名企業に実際に使われた様々なロゴと解説がたくさん載っています。



タイポグラフィの基本ルール


タイポグラフィの基本ルール』はロゴ、ポスター、ヘッダー、バナー、パッケージ、カバー、etc. 何を制作するにしてもデザインにおいてタイポグラフィーは非常に重要な役割を果たします。

これはWEB制作においても同じです。より高いクオリティのロゴを作りたいのに作れなかったとき、この本を読んだことによってフォントの扱いが格段に上達し、よりプロフェショナルなロゴを作れるようになりました。一生使えるテクニックが身に付きます。



ブランディングデザインの教科書


ブランディングデザインの教科書』はブランディング×デザインをテーマに「デザインをいかに戦略的に経営に落とし込むか」を筆者が実際に携わった企業のリブランディング事例を基に説明した一冊です。曖昧にとらえていたブランディングの概念を明確に教えてくれます。

ロゴをデザインする以上、ブランディングの重要さとロゴの立ち位置をクライアントに説明しなくてはならない場面が出てくるので、そういったときに非常に活きてくる本です。この本を通してビジネスとデザインの両方を理解し、顧客に上手く伝えることでロゴに深い意味付けができるようになるからです。



ロゴをデザインするということ。成功と失敗から伝える、君へのアドバイス


ロゴをデザインするということ。成功と失敗から伝える、君へのアドバイス』はロゴデザインをメインに、受注→制作→承認→納品までのプロセスについて重要点+注意点を詳しく教えてくれる一冊です。企業ロゴの事例が載っているだけでなく、クライアントワークにおいて知っておくべきことがわかりやすくまとまっているので、顧客業務の取引ポイントを押さえたい人に特におすすめ。

個人的には、提案したロゴが一発OKもらえず悩んでいたときに読んで助かった本です。世界に通じる、人々に半永久的に愛されるロゴを作れるようになるコツが詰まっています。



ペンブックス31 新1冊まるごと佐藤可士和。


ペンブックス31 新1冊まるごと佐藤可士和。』はロゴデザイン業界トップに君臨する佐藤可士和先生の特集本です。楽天、ユニクロ、今治タオル、GU、T-POINTと国内大企業のブランディング+ロゴデザインを手掛けている佐藤可士和先生の生い立ちから大企業の課題を解決した数々のプロジェクトについて解説した集大成です。

ロゴデザインはあくまでも企業ブランディングの一環でしかありません。ロゴデザイナーの大本であり、最終目的地であるクリエイティブ・ディレクターの仕事を本書を通して詳しく学べます。絶対に読んだ方がいい1冊です。



なるほどデザイン


なるほどデザイン』は、とにかく写真やイラストなどの図解が多く、机でコツコツ読んで勉強するというよりかはコーヒー片手にリラックスしながら視覚的にデザインを学べる内容になっています。

雑誌のデザインをベースにラフ/方向性/キャラづくり/ブラッシュアップなど平凡なデザインがスタイリッシュなデザインに完成されるまでのプロセスを丁寧に教えてくれます。デザインの豊かな表現方法や連想の仕方が身に付くので初心者におすすめ。ロゴに特化しているわけではなく、印刷物やWEBデザインに活かせるコンテンツがメインのベストセラー本。



配色デザイン インスピレーションブックIII


配色デザイン インスピレーションブックIII』は実務に使えるカラーデザインが学べる配色本です。ロゴ制作の案件でクライアントからメインカラーを指定されたはいいものの、具体的な色味や組み合わせるサブカラーが決められないというときにとても参考になります。

配色の本は世の中にたくさん出版されていますが、ふわふわした曖昧なテーマでカラーパレットを分類しているせいか実務で役に立たないものが多いです。一方、本書は顧客に指定されそうなビジネス向けのテーマでカラーパレットを分類している点が優れています。配色に関する本はこれ1冊あれば十分。他の書籍より多く試し読みできます。



あるあるデザイン


あるあるデザイン』は、よくデザインで使われるテクニックやレイアウトに名前を付けて、事例とともに紹介している内容となっています。名刺やショップカード、ヘッダーやバナー、ポスターやチラシ、本のカバーといったレイアウトをクライアントにイメージ共有する際に使えます。

クライアントワークをするグラフィックデザイナーが顧客にざっくりしたイメージを提案できるので実務で役に立つと思います。初稿提案前にこういったわかりやすいレイアウトを見せておくと、後々「イメージと違った」といったトラブルや大幅な修正を下されるリスクを避けられるので、すごく便利な1冊です。



STEAL LIKE AN ARTIST


STEAL LIKE AN ARTIST』は「何かを“オリジナル”と呼ぶ者は、十中八九、元ネタを知らないだけなんだ」(本文より)ウォール・ストリート・ジャーナルにも作品が載った有名アーティストが書いた、デザイナーの本質を突いたベストセラー本です。

写真やデザイン本特有の図解はなく、彼が創作活動をする中でたどりついたクリエイティブであることの真実について短く力強い言葉でわかりやすく語っています。あまり紹介されることはないですが、デザイナーが迷ったときや悩んだときに本書が道しるべとなってくれるはず。私はこの本の英語版を読みました。



ロゴデザインのコツ


ロゴデザインのコツ』は滋賀医科大学やソフマップなどのロゴを手がけ、20年以上プロとして活動している佐藤浩二氏によるロゴデザインの解説書です。

ロゴ制作のプロセスから納品前の細かいブラッシュアップのやり方まで、ロゴデザインに必要な知識がこの一冊に網羅されています。以前、佐藤先生のオンライン講座を受けたことがあるのですが、1つ1つの質問に丁寧にご回答されていて、とても人柄が良い方でした。『ロゴデザインの現場』の著者でもあります。




最後に|おすすめのグラフィックソフト



以上、すべてのグラフィックデザイナーが読むべき本10冊を教えました。

ロゴに限らず、デザインをするならグラフィックソフトのIllustratorが最も主流なのでおすすめです。短いチュートリアル動画がAdobe公式サイト内で公開されているので、初めてソフトを扱う人は要チェックです。


Illustrator公式ページ


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Natchan

ゲームが好きなグラフィックデザイナー。複数のサイトを運営中。子どもの頃からPCゲームで遊んでました。1番最初に遊んだのはSecond Life。デザインとは飽きない程度に関わっていくつもり。詳しくはこちら

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