企業がASPをPartnerizeで運用するメリットとデメリット


企業がASPをPartnerize(パートナライズ)で運用するメリットとデメリットについて基本情報も含めて解説します。アフィリエイトプログラムをどのプラットフォームで始めるか迷っている法人向けに、同社のパートナーあるいは1ユーザーとして日々アフィリエイトに奮闘する筆者が書きました。


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Partnerizeとは




Partnerizeとは、パートナー(いわゆるアフィリエイター)の検索・提携・不正防止・支払いを自動化されたシステムでスマートに管理できる次世代型アフィリエイト・プラットフォームです。イギリスに本社を持つPerformance Horizon社によって運営されています。

国内ではA8net、バリューコマース、もしもアフィリエイトなどのサービスに知名度がある一方、Partnerizeは約214カ国に展開しているサービスなので国内だけにとどまらず、世界各国の企業に利用されています。


海外ASPで特に名が知れているのはimpact.com、CJ Affiliate、ShareASaleなど多々ありますが、その中でもPartnerizeは最大手と言える存在だと言っても過言ではありません{alertInfo}




Partnerizeを選ぶ7つのメリット




それでは、本題に入ります。企業がPartnerizeでアフィリエイトプログラムを運用するメリットを説明します。ちなみに、公式サイト内こちらのページにてより詳しい数字やデータを見せてメリットが語られているので、照らし合わせて読んでもらえればと思います。※2023年8月時点の情報



多くの企業に選ばれる安心感

PartnerizeはApple、Adobe、Adidas、PayPalといった世界をリードするグローバル企業だけでなく、さほど大きく展開していない従業員50人規模のベンチャー企業にも選ばれています。

海外企業に多く選ばれているイメージがありますが、国内だと主にDocomo、新生フィナンシャル、MTG、ネスレ日本、ビズリーチなど様々な業界の国内企業にも選ばれている安心感があります。新生フィナンシャルがPartnerizeを選んだ理由について公式ページでケーススタディとして語られています。



多言語に対応している

Partnerizeは約214カ国に展開しているサービスなので、プラットフォームは日本語を含む全40カ国語に対応しています。ダッシュボード→設定から言語を切り替えられます。もちろん専任のアドバイザーやカスタマーサポートも日本語でやり取りできます。

多言語に対応しているおかげで、海外顧客向けの自社製品をアフィリエイトプログラムを開始して宣伝したいとき、各国のプラットフォームに登録する必要がないので管理が楽です。Partnerizeで一括管理できるからです。



インターフェースが使いやすい

PartnerizeのUIは先進的で使いやすいことが強みです。わざわざサービス名は言いませんが、いくつかの国内ASPにはログイン画面は最新のデザインにしてあるのに、いざログインすると古いデザインのダッシュボードが登場するというパターンが見受けられます。


筆者のダッシュボード画面


悪い言い方をすると「表だけきれいに見せておいて、中身は時代遅れ」といったサービスが未だによくあるんです。ユーザーに長く利用してもらう上でUI/UXの役割は非常に大きいです。その点、ほぼすべてのページがわかりやすく設計されているPartnerizeは、とても快適に利用できるのでユーザーが定着しやすいです。



専任アドバイザーのサポートが手厚い

Partnerize公式サイトのケーススタディを読んでみると、専任チームによるサポートが特に高評価であることがわかります。アフィリエイトを運用するのが初めての企業にもエンゲージメント率やコンバージョンを伸ばす方法などの専門的なアドバイスをしてくれます。


GoProは、PepperjamとPartnerizeの統合製品により、ガイド付きのサービスと革新的なテクノロジーの恩恵を受けています。

Partnerizeのプラットフォームが提供するエンドツーエンドの管理機能は、詳細なアナリティクスとスムーズな支払いを可能にし、グローバルパートナーとの提携をスムーズにしてくれました。今では当社の事業を成長させるトレンドを理解してもらう不可欠なツールとなっています。

当社のチームは、プログラムの完全な管理とプラットフォームでの着実な成長を確実にするためにガイド付きサービスを選択しています。
伴走しながらの学習と継続的なサポートにより、移行に関するリスクがなくなり、パートナーチャネルの立ち上げ時間を短縮できました。

GoProグローバル広告担当シニアマネジャー



不正行為からブランドを保護

Partnerizeではアフィリエイターによる不正行為からブランドを守るために、常時作動型の不正監視システムが導入されています。BrandVerityの技術を使って、商標権侵害などの不正行為があった場合に自動で検出します。

現状、多くのASPは手動による監査のため、膨大な管理コストがかかる上にさほど効果が見込めません。それに対して、Partnerizeの自動化されたシステムは、主要な検索エンジンを常にモニタリングしているので、不正を簡単に検出し、速やかな対処が可能です。何度でも言います、管理が楽なんです!



トラッキングリンクの生成可

Partnerizeでは追跡ID付きの短縮リンクが生成できます。この機能はとても便利なので他社のプラットフォームもどんどん取り入れてほしい。

リンクが長すぎると読者に警戒されてしまうので、ASPから提供されたアフィリエイトリンクをそのまま使用せずに内部リンクに見せかけて設置するサイト運営者がたまにいます。

プラットフォーム側が短縮リンクに対応すれば、読者にリンク先を隠すような真似をする人が減ると思うので、任意のページの短縮リンクを貼れるメリットはパートナー側にも企業側にも大きいです。



BtoBアフィリエイトに最適

Partnerizeではパートナーとして1つのアカウントを複数人で管理することが出来ます。ダッシュボードの設定→ユーザー管理→「ユーザーを作成」ボタンから各ユーザーに権限を付与できます。


メールアドレスで招待可


これにどんなメリットがあるかというと、メディア運営を事業とする企業がパートナーとして参入しやすくなり、BtoBアフィリエイトが実現しやすくなります。名前は出しませんが、月100万PV近い人気メディアもPartnerizeを利用しています。※リンクを見ればわかる

個人運営のサイトだと、BtoCが大半なのでBtoB製品が紹介される機会は少ないです。Partnerizeは企業がパートナーとして参入しやすいので、実際にプログラムを検索すると、BtoB製品が他社より多く取り扱われているのがわかります。




Partnerizeを選ぶ2つのデメリット




次に、企業がPartnerizeでアフィリエイトプログラムを運用するデメリットを実体験も交えながら説明します。



報酬の表示が米ドル基準

Partnerizeの1つ目のデメリットとしては、報酬の表示が米ドル基準であることです。一応、設定から通貨の表示を日本円に変更できる仕様にはなっていますが、報酬は米ドル基準なので日々金額が変化します。※通貨を米ドルに設定すれば変化しない

報酬額が毎日変わるのはユーザーの混乱を招きやすいです。現に私も為替変動が激しいときに報酬額が大きく減ったことに不安を感じて1度問い合わせしています。



提携申請するサイトを選べない

Partnerizeの2つ目のデメリットは、提携申請するサイトを選べないことです。複数サイトを運営しているパートナーは、設定で「メインウェブサイト」を1つ登録できる仕様で、2サイト目以降は同列扱いで設定可能です。

これが厄介でして、1つのプログラムに提携申請する際どのサイトを申請するかを選べないので、アフィリエイトプログラムを運用する企業側もどのサイトを審査すればいいか判断できなくなるという事態に陥りやすいです。


A8net


上の画像のように申請するサイトを選べる仕様に改善してほしいところ。私は1度審査のためにメインウェブサイトを別サイトに切り替えたところ、とある大手企業に提携を解除されてしまい、かなり痛い目に合いました。

後日、担当者の方から話を聞いたところ、メインウェブサイトが関係ないサイトに切り替わっていたため誤って提携を解除してしまったとのこと。この仕様のせいで、プログラムを利用していないパートナーだと勘違いさせてしまったんですね。


1人のパートナーが運営しているサイトやSNSアカウントをすべてチェック出来るというポジティブな解釈も出来ます{alertSuccess}




最後に




以上、企業がASPをPartnerizeで運用するメリットとデメリットを伝えました。

デメリットをふまえても、自動化されたシステムで円滑にパートナーを管理でき、アフィリエイトプログラムを運用できるPartnerizeを利用する価値は十分にあります。

これからアフィリエイトプログラムを始めたい、もしくは既存のプラットフォームから移行したいという場合でも、同社について質問があれば公式サイトからお問い合わせすれば日本語で対応してくれます。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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Natchan

ゲームが好きなグラフィックデザイナー。複数のサイトを運営中。子どもの頃からPCゲームで遊んでました。1番最初に遊んだのはSecond Life。デザインとは飽きない程度に関わっていくつもり。詳しくはこちら

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