いきものとイラスト - キャラクターデザインから本づくりまで。を読んだ感想



単行本『いきものとイラスト - キャラクターデザインから本づくりまで。』を読んだので感想を書きます。これからキャラクターデザインを始めたい、キャラデザ本のレビューが知りたい、愛されるキャラクターのイラストを描きたいという人におすすめの内容です。


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発売日:2018年4月

ページ数:144

概要:
Suicaのペンギンやカクカク・シカジカ、チーバくんなど世代を問わずに愛される、数々のキャラクターを生み出してきた絵本作家&キャラクターデザイナーである坂崎千春氏による著作本。動物をベースにしたキャラクターを描いたイラストや、デフォルメの描き方のコツ、制作のプロセスを説いた一冊。




本の感想/レビュー



それでは、本題に入ります。キャラクターデザインを始めたい私が読んだ『いきものとイラスト - キャラクターデザインから本づくりまで。』のレビューです。


【本の良いところ】

  • 万人受けするキャラクターづくりのコツがわかる
  • キャラクターデザインから仕事を生み出すコツが知れる
  • 絵本の作画が仕上がるまでのプロセスを学べる

この本の良いところは、Suicaのペンギンみたいな世の中に広く知れ渡るキャラクターをデザインした著者から制作のプロセスやポイントを聞けることです。動物を擬人化するコツや、絵本の構成などをプロの視点から語ってくれます。

特に、キャラクターに様々なポーズや動作をさせたりする上でフォルムや頭身比率が大きく関わってくることなど勉強になりました。視線や表情の動かし方でキャラクターが持つ感情や思いの強さを表現できることなど知れて良かったです。


サイトの配色も白黒


さらに、著者がタカラトミー社と共同で運営するサイト『白黒さんいらっしゃい』では、白黒模様のネコちゃんの飼い主から写真を投稿してもらい、著者がその写真を基にイラスト化し、最終的にグッズ化していくという発想が新鮮に感じました。


【本の微妙なところ】

  • ポートフォリオ的な要素が強い
  • コネクションでお仕事されている

この本の微妙なところは、著者のポートフォリオ的な要素が強いところです。今まで制作した絵本や表紙を数多く紹介してくれるのは良いのですが、単に作品を載せるだけでなく、より技術的な面にもっと踏み込んで説明してほしかったです。

制作のコツやポイントよりもキャラクターを紹介しているページの方が断然多いんです。キャラクターデザイン本ってとても限られているので、Photoshopで仕上げるためのチュートリアルも含めてほしかった。


企業ロゴより目立たない配色のキャラ


それと、著者が作るのは主に企業ウケが良いキャラです。企業のブランディングを邪魔しないようなキャラデザ。なので、強烈に可愛くて個性があって、ある程度熱狂的なファンを獲得できるようなキャラクターを生みたい人には向かないと思う。

また、少し気になったのが、著者は前職のコネで大きな企業から依頼を得ている点です。何もないところからキャラクターデザインのお仕事をしたい人にとって、著者は格上の存在。自分のみで企画しなきゃいけない読者に参考になる話が少ないように感じました。




最後に|本の総評



総合評価:★★★★☆(4つ星)


以上、『いきものとイラスト - キャラクターデザインから本づくりまで。』を読んだ感想を書きました。

色々言ってしまいましたが、私のようにこれからキャラクターデザインを始める人は絶対に読んだ本が良い一冊です。まずは、本の内容を照らし合わせながら、キャラクターのスケッチを描くことから始めたいと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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Natchan

ゲームが好きなグラフィックデザイナー。複数のサイトを運営中。子どもの頃からPCゲームで遊んでました。1番最初に遊んだのはSecond Life。デザインとは飽きない程度に関わっていくつもり。詳しくはこちら

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