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自作フォントを始めてわかった3つのこと
このブログでは、今まで数々のフォントを紹介してきました。記事を書いてるうちに、自分でもフォントを作りたいなと制作意欲が湧いてきたので実際に作ってみることに。
まずはリサーチを始めたのですが、フォントを作るハードルの高さを痛感したので、自分が調べたことやフォント制作に役立つであろうサイトを備忘録として残します。※ソフトやツールの価格は変わる可能性があるので各公式サイトをチェックすることを推奨します
1.制作ソフトが限られている
まず、初心者におすすめの無料ソフトがほぼないです。色んなサイトでオープンソースのFontForgeという無料ソフトがおすすめされていたので、実際に使ってみましたが、とてもUIが良くないです。実務で使うのは無理なくらい。FontForgeのUI |
それに、ツールバーの文字が非常に読みづらい。フォントもダメですが、文字が半分しか表示されないので、もはや英語の方が快適かもしれません。色んな人のブログ読み漁って気づいたのですが、多分この問題はWindowsOSのみです。MacOSなら大丈夫なのかも。
設定を変更すればいいじゃんと思われるかもしれませんが、いくら設定を変更して再起動しても全く適用されないんです。同じオープンソースでも、インクスケープがどれほど優れているのか思い知りました。とにかく、FontForgeは使いにくいです。
そこで、代わりに使える初心者向けのソフトまたはツールを調べ尽くしたので以下に挙げます。これ以外にもいくつかありましたが、すでにサービス終了しているか更新が何年も前から止まっているものばかり。なので以下の4つは貴重です!ブックマーク推奨。
月額料金がかかるサブスクリプション型のソフトは除外しています{alertSuccess}
Glyphr Studio(無料)は、ブラウザでフォントを作れるツールです。きれいなUIで使いやすいとは思いますが、フォント制作のように時間のかかる作業をブラウザ上で行うのはちょっと怖い。ブラウザってウィンドウをたくさん開いてるとフリーズすることがあるので、作業中こまめに保存するのが◎。これがソフトだったら最高です。
BirdFont(有料)は、初心者向けのソフトとして最有力候補だと思う。日本語非対応かつ説明書があまり出回っていないようですが、価格がかなり安くて評判が良いです。Steamからでもゲットできます。
FontCreator(有料)は、比較的価格が低い有料ソフトです。価格を見ると高い気もしますが、プロが使うGlyphsやFontLabなんかに比べたらとてつもなく安いです。本格的にフォント制作したいけど、初期費用を抑えたい人におすすめ。
pentacom.jp(無料)はドットフォント専用のツールです。ブラウザで文字を作ります。マウスで手軽にできるのがメリット。デメリットはマス目を変更できないこと。16×16が固定されています。
2.参考サイトはこの2つ
初めてフォントを作るにあたってとても参考になるサイトをシェア。私が駆け出しの頃、フロップデザインさんの個性的な日本語フォントをまとめて購入したのを覚えています。こういうチュートリアル系のサイトがもっと増えればいいのにな。フォント×デザイン|基本の作り方
3.ライバルが強い
私は普段、Adobe FontsとかGoogle Fontsにあるような大手のフォントメーカーが作ったものしかチェックしないので知らなかったんです。個人クリエイターのカスタムフォントがこんなにレベル高いなんて!!via booth |
最後に|やる価値はある
以上、自作フォントを始めてみてわかったことをシェアしました。
始める前はもっとフォントってサクサク作れるもんだと思ってたけど、実際は学ばなきゃいけないことが多いです。
そもそもソフト選びに手こずります。各ソフトの使い方、フォントの作り方、タイポグラフィー理論。どれも情報はそれほど出回っていません。
つまり、フォントを作っている人って世の中にあまりいないんですね。ライバルが強いとは言いましたが、フォントを作り続けている人は数えるほどしかいないので始める価値はあります。敵が少なくて良かった!
私はフォント専門のショップを作りたいと考えているので、未知なるフォントの制作を目指してやれるところまでやってみようと思います。