Adobe Expressのライセンスが厳しすぎる件について



Adobe Expressのライセンス条件がかなりデザイナーに不親切な内容だったので注意喚起として記事を書くことにしました。Adobe Expressをこれから始めようか迷っているデザイナーやクリエイターにおすすめの内容です。

最終更新:2023/08/29


{tocify} $title={Table of Contents}
Ads
Amazon Audible|プロの声優や俳優の朗読が12万冊以上聴き放題で楽しめる〈30日間無料〉




Adobe Expressのライセンスは厳しい



以前公開したAdobe Stockのライセンスの注意点をまとめた記事がよく読まれているので、Adobe Expressの方もチェックしてみたところ、割と大きな落とし穴があることが判明。




ライセンス規約にある落とし穴について説明します。Adobe公式ブログにあるこちらの記事から、Adobe Expressを利用する上での禁止事項を下記に引用すると...


①Adobe Expressで提供されている素材を加工することなく単独でダウンロードし、共有および販売すること

②Adobe Express以外のアプリで、素材にデザイン加工を加えず、単独のファイルとして使用すること

③Adobe Expressの有料メンバーシップ(プレミアムプラン)終了後に、新しいAdobe Expressプロジェクトで有料素材を使用すること

また、クライアントからの依頼や、顧客のためにAdobe Expressで提供されているAdobe Stockの素材を利用して成果物を制作することはできません。


①②③はどこでも共通していることなので全然大丈夫なんですが、問題なのは最後の一文「顧客のためにAdobe Expressで提供されるAdobe Stockの素材を利用して成果物を制作することができない」という部分です。


これ結構ヤバくないですか?


さらに読み進めると、Adobe ExpressにあるAdobe Stockの素材をクライアントワークの一環で利用したいなら、デザイナー自身がAdobe Stockを別途契約した上で自身と顧客間で使用許諾・使用範囲について明記した書面を取り交わせとのことです。


これ結構ヤバくないですか?(2回目)


そもそも、顧客に依頼された案件で使用する素材は一般的に顧客側が用意してデザイナーに提供するものです。個人のデザイナーが顧客のために有料素材を負担するというのは現実味がないので、納品する前に顧客へ追加料金を請求する必要あり..。

しかも、購入した素材の使用範囲について契約書を交わしておけって、だるすぎ!!つまり、こんなめんどくさいことする人いないだろうと見越して「成果物として納品するな」と言っているわけです。




Canvaの方が自由




Adobe ExpressやCanvaみたいな誰でも手軽におしゃれなデザインを作れるブラウザのツールって、誰が契約するかというとデザイナーの卵なんですね。

Illustratorだとハードルが高すぎるけど、簡単なデザイン業務を受注して実績を積みたいから、テンプレートや素材が豊富なツールを利用するんです。

私がデザイン経験ゼロだったときにCanvaを知って、公式コミュニティでシェアされた以下のような書き込みに夢を感じて、デザイナーとして受注を始めました。国内でCanvaが全然知られてなかった頃です。


「Canvaのテンプレートを基にして作ったデザインがNYのビルボード広告に採用された」

「Canvaで作ったポスターがデザインコンペに選ばれた」


もし、初めての受注でデザインを顧客のために制作するならCanvaをおすすめします。私もここから始めました。Canvaのライセンスでは、クライアントに納品するためにデザインを制作することが認められているからです。


追記(2023年8月):以前と比べてCanvaの無料版はほとんどの機能が制限されてしまい、今ではかなり使いづらいので代わりのツールを紹介する記事を書きました{alertWarning}

ライセンス条件がクライアントワークをするデザイナーに寄り添った内容にならない以上、Canvaには勝てないので、そのうちAdobe Expressのライセンスは変わるかもしれません。


また何かわかったら更新します。


最後までお読みいただきありがとうございました。これからデザイナーになるという人におすすめの書籍があります↓






 You may also like : 


Natchan

ゲームが好きなグラフィックデザイナー。複数のサイトを運営中。子どもの頃からPCゲームで遊んでました。1番最初に遊んだのはSecond Life。デザインとは飽きない程度に関わっていくつもり。詳しくはこちら

コメントを投稿

当サイトは広告を掲載しています